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Cerdanya

 

cerdanyaサルダーニャとは、

カタルーニャ州のピレネー山脈中腹にある地方です

その中でも私が仕事をした村Puigcerdáプッチェルダは

フランスとの国境のある村で、朝一番の仕事というと、隣の村に

といっても国境をまたいでフランスの村にパンを買いに行くことから始まります

 

長く暮らしていくにつれて、意識の中に国境というものがなくなり、

隣の村はフランスというよりか単に隣の村という感覚になっていきました

なので、単に美味しいパン屋が隣の村にあったということになるのです

そんな風にこの地方はこの二つの国が混ざり合った文化があります

 

レストランはプッチェルダの中心からまっすぐ一本の農道をひたすら歩いていくと

ぽつんと建つ1800年代の農家を改装したホテルに隣接したレストランです

元はわら用の大きな納屋を改装して出来たものです

 

出てくる料理もサルダーニャの郷土料理で山料理です

仔牛、仔羊、豚、地鶏に鴨肉、時季になると鹿、猪、野うさぎ、野鳥を使ったジビエ料理

ハーブも自然にある野草を使ったり

 

 

 

ピレネーにもたくさんの種類のキノコが生息していて

初夏に採れるもの、秋に穫れる物とあり、美味です

キノコ穫り名人と山に入り、何時間もこもって夢中になってとっていたら日が暮れて、

焦ってレストランに戻ると、お客さんがナイフフォークを持って待っていた、

なんてこともあって、とてもスローな仕事を体験しました

 

チーズもヤギのチーズが盛んで

車のタイヤをスリップさせ、半分小川につかりながら山道を登ると

牧場があり、そこで購入します

llonganissaという干した豚肉のソーセージもたくさんの種類があります

ピレネーの谷間を抜ける風が作り出すソーセージはなんとも言えぬ香りがします

香水のようです

野菜も高地ですので、独特なものが多いです

 

colと言うとキャベツですが、ここのキャベツは

日本で言うしっかりとした菜花です

私が生まれ育った村の名産で野良坊という野菜がありますがこれに似ています

このキャベツとジャガイモ、塩漬けの豚肉で作るtrinxatという

料理は、最高に美味しいです

 

今でこそ流通が行き届いているので、新鮮な魚介も手に入りますが、

 

昔は塩漬けにした鱈を干したものを水で戻して使っていたようです

なので魚と言えば鱈が多いです

 

 

こういったサルダーニャならではの食材を使って作る料理は

他では味わえないものです

 

当店はスペイン、カタルーニャ州、サルダーニャ郷土料理が中心で

私がたどったフランスはボルドー、南仏、ロワール地方

そしてスペイン、アンダルシアの料理が味わえる料理店です

 

 

野菜 quechamplàから3分ほど上ると、池と言う名の集落があり、

そこに仲間数人で畑を借りています

それぞれ区画を決め、みんなで知恵を交換しながら、

色んな種類の野菜を作っています。(もちろん無農薬で化成肥料も使いません)

ちょっと珍しい野菜も、自分で思いのまま作れるのがとても楽しいです が、難しいです、、、

自分で作った野菜は新鮮なのはともかくとして、味わいがとても濃厚です

甘くシャキシャキで苦いです

セルダーニャの野菜に自然と近づいています

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